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三塁アルプススタンド方面から外野に回り込むと、すぐにあるのが緑のテントの阪神園芸事務所。
グランド整備を担当する阪神園芸は15号門を挟んで両側にあります。
阪神園芸株式会社は甲子園のグランドの芝、ツタ、植木の世話はもちろんのこと、安芸市営球場への出向整備や鳴尾浜球場の整備も担当しています。グループ外では近隣の大阪ガス球場などの整備も担当しています。
阪神園芸といえば名グランドキーパーとして有名な藤本治一郎さんもこの事務所に勤めていました。
緑のテントとタイルバリの壁が印象的ですが、戦後間もない頃のこの場所の写真はコンクリート打ちっぱなしの外観でした。いつ頃からこのようになったのか、おそらく70年代終わり頃だと思います。
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外野16号門から3塁アルプス方向です。
16号門から関係者用のトイレ・タイガースショップを挟んで奥が外野15号門です。
外野スタンドは3階建てとなっていますが、先ほどの内野スタンドと比較すると窓が非常に多い。3階部分はスタンド上段の移動通路(売店が出ている場所)ですが、2階部分は小部屋に別れているそうです。
1階部分は内野スタンドのようなアーチ窓ではなく、機能的な四角の窓、四角の入口です。当初より外野部分については控え室や事務所として手ごろなために、このような設計になったのでしょう。
右奥のアルプススタンドが飛び出している事がこのアングルではよくわかります。別々の時期に施工された事、外野はあとから継ぎ足した事がよくわかります。
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16号門の隣は通常シャッターが閉まっていますが、阪神園芸のトラクターの車庫などがあります。
その左にあるのがハンシン建設のリニューアル事業部の出張所です。
甲子園球場のリニューアルを担当していますので、80年代の大改修を始め、02年の内野席改装などもすべてこの会社の仕事でした。
この入口は注目です。四角、または若干のRを上面に持たせており、スタンドの入場門に類似する形状となっています。
外野17号門がないのですが、古い写真を見るとこの位置に門があることから、ここは元々17号門だったのではないかと思います。ハンシン建設の事務所はこの階段を上がった2階にあるので、スタンドとしての門をつぶした場所に入口があるのだと創造するわけです。
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右側の小さなアルミサッシのドアが阪神電鉄株式会社設備部の甲子園球場事務所です。
クリーム色のタイル貼りが阪神交通社の甲子園球場事務所です。
阪神交通社では甲子園球場の場内に出されている広告、看板関係を担当します。
フェンス広告、スコアーボード広告、イベント開催等を担当する。炎の5回裏などのCM放送などもそうです。
古い写真ではこのようなタイル貼りの出っ張りは存在しませんので、後に増設された事がわかります。70年代後半だと思われます。
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レフト外野席観戦ファンおなじみの入口外野19号門、奥が上段からの出口として使用される18号門です。
右手奥にある2つの小屋が外野自由席チケット売場です。(2005年以降廃止され撤去済)
外野自由席入場券は元々バックスクリーン裏で発売していたが、混雑を避けるために個別に発売窓口を設置したというような、あいまいな記憶があります。当時私はレフトスタンドには無縁だったので、いつ頃からそうなったかは覚えていません。
フェチな阪神ファンが出入りする門で、私も最近は仲間がいる時に使用するようになりました。レフト側に一度でも座るとやみつきになります。ライトの指定席を取るより便利ですし、巨人戦以外なら広く座席を使う事もできて結構快適です。ライトはやはり年間指定を買うべきスタンドですから。(自由席は廃止されました)
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株式会社ヘンゼル 阪神百貨店の地下のパン屋と同系列。(株)レストラン阪神を吸収合併して現在のヘンゼルとなっている。
食料品関係の会社で、甲子園球場内の食堂、および売店の運営を担当しています。中央ボックス席裏のレストラン「LIERRE」やイエローシートの「PLATO」ほか、球場内レストランはすべてヘンゼルの直営店です。本格的なレストラン業者が手がけているので甲子園の食事は意外と味がいいわけ。
大阪梅田にはいろいろな大型店がありますが、地下食料品売場は阪神百貨店が一番充実しています。その主力がヘンゼルというわけです。
内野スタンドに厨房や商品搬入口がありますので活発に動いているのはそちら側です。
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バックネット裏です。甲東門 または外野中央門と呼びます。ツタもなく、何か寂しげな門です。ツタがないのは新しいためです。84年にバックスクリーンがリニューアルされた時に、この部分が増設されました。
ここは、入場するとすぐ階段を上がってバックスクリーン裏の売店の場所とつながっています。右に曲がればレフトスタンド・左に曲がればライトスタンドです。
通常は、混雑が予想される日のレフトスタンドへの入場口として使用されているほか、オープン戦など外野が全席自由席となる場合や高校野球の時の外野入り口としても使用されています。
昔はライト側も上段に自由席があり、ここから入場していたように記憶しています。
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ライトスタンド外野21号門と、上段出口専用の外野20号門です。
85年以降、自他共に認めるような、タイガースファン主流派が出入りするようになった入口です。甲子園聖地論を唱えるライトファンに人気のスタンドで現在は年間指定席以外の部分もプラチナチケット化している。
入り口横には現在使用されなくなったチケット販売所がある。
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球団事務所入口、および タイガース資料館とタイガースショップ
新阪神ビルにあった球団事務所が甲子園球場に移転して、株式会社阪神タイガースの所在地は大阪市から西宮市に変わりました。
入り口を入るとすぐ階段があり、2階部分が事務所です。
ライト側22号門は欠番なのですが、ここが旧22号門があった場所に存在します。
なぜ17号門22号門が欠番なのか、古い写真では確かにライト側に5つの門が存在するので、このように改造して入場門でなくなったために欠番になったと思っています。
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退場時以外は閉鎖されている外野23号門と24号門
内野の入場門と比較すれば、アーチ型が小さい事がよく解かります。
また、上部の長方形の通気穴が23号門と16号門の特徴で、24号門などにはこれがありません。
23号門のと24号門の間には甲子園球場のための変圧設備があります。変圧設備を運転管理するのは阪神エンジニアリング株式会社です。
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23号門からライトスタンドの一番端までの間に位置するのが阪神エンジニアリング株式会社です。
事務所は24号門の左側にあります。
本来は阪神電鉄の駅の整備等を行う会社で、球場内の消防、安全設備、空調、水道、衛生関係、電気設備 その他メンテナンス全般を担当します。
特に電気設備関係は球場創設時の電気工事を担当した電鉄技術者の流れをくみ、長い甲子園の複雑なユーティリティ関係をほとんど熟知しています。
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