堺大浜球場跡


堺市、大阪府道2号 中央環状線の堺側の末端がフェニックス通という美しい道路になっていて、その先端に大浜公園があります。昔、白砂の海岸があり、幕末に砲台を設置していたお台場が陸地にあった。砂浜は埋め立てられ、お台場が現在の大浜公園。1912年頃から阪堺電軌により一大レジャーゾーンが築かれ水族館、プール、相撲場、猿島などが設置された。

1934年7月、大浜公園に本格的な野球場が設置されたのでした。
1939年タイガースはこの堺大浜球場で試合を行っています。

 1939.4.22 堺大浜 阪神3−1南海 ○三輪 ●宮口

下は戦後すぐと1980年代の堺・大浜の航空写真の比較だ。


左)国土地理院撮影 1947年                  右)国土交通省WEB  http://w3land.mlit.go.jp/WebGIS/

戦後すぐの写真には残っている堺大浜球場が、いつ解体されたかまで調査は出来ていません。
跡地に2面のグランドが取れる草野球場が設置されています。

現在の堺大浜公園野球場です。
メイン側の球場のセンター方向からホーム方向を撮影しています。
背後には阪神高速湾岸線が走っています。背後の豊かな緑は大浜公園のものです。
この球場は、2面確保という事もあり、レフト91m、ライト110mという歪な形をしています。
昔の堺大浜球場の痕跡がないか、探してみたのですが写真の右端に小さく写っている観客席は、かなり古いコンクリート構造物で、ひょっとして昔のものかと思いました。上の航空写真を比較してみて、球場の上側にあたるバックネット裏内野席の部分が残っているのではないかと想像しています。
果たしてどうなのでしょうね? 

2005年8月制定

げんまつWEBタイガース歴史研究室