岡山県野球場

岡山県岡山市いずみ野2-1-5  両翼91m、中堅122m


岡山県野球場は1951年11月に開設された。
岡山駅西口から徒歩10分程度、まわりは2005岡山国体のメーン会場となる運動公園だ。この場所は津島遺跡の上にあたり、掘ると考古学的に貴重なものがたくさん出てくるため公園となっている。

95年に倉敷マスカット球場がオープンしてからはプロ野球は開催されなくなった球場。今でもアマチュア野球の会場として活用されています。
内野は長いすでしたが、いつのまにかバックネット裏近辺だけは1個1個独立した椅子に変更されています。外野は芝生席です。

この球場では毎年必ず(2試合ぐらい)阪神戦がありました。球場正面入り口の前は体育館との間に大きな駐車スペースがあり、プロ野球が開催されていた頃はここにバスが横付けされていました。非常にファンとの距離が近く、負け試合では物が投げつけられたりする光景をよく目撃しました。
ファンと選手の距離が近い、そんな球場。ご当地選手の八木が活躍していた球場。
タイガースが初めてこの球場で試合を行ったのは1952年10月11日のオープン戦、西鉄との中四国九州遠征の最初の試合で負けました。初めての勝利は同年11月1日の読売とのオープン戦でした。初めての公式戦は53年4月23日の名古屋戦、同年10月13日には広島とダブルヘッダーも組まれています。
この球場で一番重要なこと、岡山球場では1968年4月6日、甲子園球場が使用できないために阪神−広島の開幕戦を開催しています。1974年4月6日の開幕・大洋戦も岡山球場でした。開幕戦で甲子園開催が出来ない代替に2度も使用されている、地方球場でその様な球場は他にはないだけに貴重なのです。
すでに50年以上経ち、大きな改装も行われていない古い球場、倉敷マスカット完成後は球場の広告もほとんど取り払われてしまいましたが、いまだ健在です。阪神タイガースの歴史上、とても大切な球場です。
1956年には大洋ホエールズの春季キャンプ地でした。

制定 : 2004年11月

げんまつWEBタイガース歴史研究室