井崎勤也  いざき・きんや   (前岡勤也)

中学卒業後新宮の前岡家に養子となって新宮高校に進学、甲子園では延長13回ノーヒットノーラン達成したホップする直球は伝説となった。
激しい獲得競争の末、破格の800万円の契約金で入団となったが、入団直後の2月にいきなり登板して肩に違和感を覚える。もともと、高校野球の連投で肩を痛めていた上に、その日の夜行で和歌山から着いた所だったのだと言われている。
海草中学の嶋清一を真似た回転重視の特殊な投球フォームであった事で、不調となった後の技術指導が指導者毎にバラバラになってさらにフォームを崩す原因となったという。
井崎は明大進学を希望していた、弟は「ぜひ明大に」と島岡監督に頼んで進ませた。


1937.8.13生
出身地  三重県亀山市布気町
出身校  和歌山県立新宮高校
投手 (→外野手) 左投げ左打ち

54年 春から3回甲子園出場
54年 夏準決勝で延長13回ノーヒットノーラン
55年 夏県大会でノーヒットノーラン2回 5試合で被安打5  11月17日 青木一三スカウトの努力でタイガースに入団

56年 大阪タイガース 背番号18 5試合 1敗 2.37
    2月26日有料紅白戦で会社の希望で登板 肩が出来ていない状態で登板後に肩に違和感
57年 14試合 1敗 4.50
58年 登板なし オフに退団を申し入れる
59年 前岡に改姓 背番号48 9試合 1勝1敗 4.82   9月22日太洋戦で完投勝利
60年 6試合 1敗 6.00   中日に金銭トレード

61年〜64年 中日ドラゴンズ 後に外野手に転向し、代走等に起用される

名古屋で3年間会社勤務
名阪開発観光四日市スポーツガーデン(ボーリング場) 取締役支配人

CALPISこどもの日野球教室講師(03年・三重)

投手実働5年 登板42試合 勝利1 敗戦4 完投1 奪三振61 投球回108 防御率4.17
打撃実働8年 出場127試合 打数40 安打4 打点1 盗塁8 打率.100


げんまつWEBタイガース歴史研究室