室戸マリン球場タイガース二軍キャンプ2003 


高知県の南端、室戸広域運動公園の中核となる施設が99年11月に完成した室戸マリン球場だ。旧室戸スカイライン(今は県道)からアクセスする。
01年春〜03年春まで、室戸ではタイガース二軍キャンプが実施された。メイン球場は、安芸市営球場など高知県内のどの球場よりも立派で美しい。
タイガースのキャンプはマリン球場・サブグラウンド・一塁側ブルペンの3つの施設を使用していた。写真はマリン球場、左の白い屋根が一塁側ブルペン、ブルペンの奥がサブグランド。撮影場所はスカイラインからのアクセス道路、室戸名物「坂路走」のゴール地点です。室戸の市外から距離があり、5km半径内にはコンビニも飲み屋もない。日曜日でもファンは200人まで、静かで若手の練習に最適だった。
写真は室戸マリン球場の正面玄関。マリン球場は02年4月に一般公募で決定(それまでは広域運動公園球場)
1990年代建築らしい コンクリート打ちっぱなし の外壁です。 玄関奥には報道陣・OB関係の受付があります。
2003年に新聞紙上で少しだけ話題になった 徳島猛虎会の夢虎号(左下)が球場前に停車していました。夢虎号の左側の掲示板には今日の練習メニュ−が掲示されていました。
入口右手には室戸の方達が店を出しておられ、サブグランドの投手陣の練習を見ながら うどんを食べるのが通だった。02年までは駐車場までの道路沿いに室戸物産展、広報コーナー、タイガースグッズ店(室戸限定Tシャツあり)などがあったのですが、03年にはなくなった。
選手達は朝9時から9時30分の頃に2台のワンボックスカーと2台のタクシーで球場入り。
ワンボックスの運転はマネージャーがします。
2002年、2003年と使用していた「ホテル明星」からは 室戸岬の最先端を回り込んで片道10分以上かかる。全員が移動するために車は2往復するので、若手は早く宿舎を出なければならず、ベテランより20分早く到着する。
ホテル明星に立ち寄ってみた。 駐車場と玄関前は広いが、建屋内のフロント前は狭く、フロントの愛想もよくない。海洋深層水露天風呂があった。
サブグランドは内野部分が黒土ですが、全体は写真のように真砂土です。
サブグランドでは投手組のフィールディング バント練習 守備連携 強化走 などが実施されました。

ファンにとって最悪だったブルペン。 元々1塁側にあった4人用の屋外ブルペンに屋根をつけた。 が、屋根と壁でスタンドからまったく見えない。投手を見るには3塁側のスタンドの一番端か、サブグランド越しに駐車場から見るしかなく、望遠鏡が必要だった。さらに駐車場側はブルペン前に記者が陣取ると、まったく見えなくなる。
球筋を見る為には坂を登った上から見る事になりますが、誰が投げているのかが坂の上からはわかりませんでした。
メイングランドは両翼100m、センター122m、右中間・左中間こそ甲子園より狭いものの、タイガースの練習にはふさわしい施設。ファールゾーンも広い。外野は山に面しているので、いくら飛ばしても防球ネット要らず。土は黒土に入れ替えられ、グランド整備は阪神園芸の指導のうけていた。この日は前日かなりの雨でしたが、問題なく練習できました。外野の芝は冬芝を植えている安芸とは異なり、この時期は枯れている状態だった。
2002年室戸を訪れた時、地元の方から「二軍なので期待はずれ」という声を聞いた。2003年には出店が減り、この年限りで二軍キャンプは高知に移転した。
阪神キャンプをどこでやっているのか室戸の町には表示がない。室戸に宿泊している阪神ファンでさえ、室戸で二軍キャンプがある事を知らなかった。「期待はずれ」の原因は多くあったと思う。4年目、地元に継続する強い気持ちはなかった。

制定:2003.2.28

げんまつWEBタイガース歴史研究室