7号門は開設当初には貴賓室等が設置してあった甲子園球場の中核となる入口だった。ひさしのついた立派な門で、そのまま階段を上がれば、現在閉鎖されていますが2階の選手専用通路に出る事ができた。ひさしの上方に配置された長窓にも風格が漂います。門の左右には国旗掲揚柱が2本設置され、試合の開催日は球団旗や国旗が掲揚されます。
写真では7号門の左に8号門が写っていますが、比較して7号門の豪華さがよくわかります。8号門は元々は事務室と便所があった場所を門として改造したものです。
7号門右のタイガースショップは79年にオープンしたタイガースショップ1号店。ここは球場設立時には事務室でした。タイガースショップの上の2階には、なぜ扉があるのかは、よく解かりませんが風呂場です。
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7・8号門以外の4組の門はすべて左写真のように同じ大きさの2つの門が並んで配置されています。
(写真は右が3号門、左が4号門)
右側の門が下段用の門、左側の門が階段を上がって上段に出るための門です。
4号門には「ご面倒ですが6号門からご入場ください」、同様に11号門には「ご面倒ですが9号門からご入場ください」との表示があり、通常入場不可能で退場のみの利用となっています。6・11号門は以前は内野上段にあったA指定席の入口でした。このため料金が異なる内野上段は下段と区別して入場していましたが、02年より内野シートが改造されて上段までが同一料金となりました。
現在はイエローシート、オレンジシートとして共通の入り口となっています。
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待ち合わせ広場(内野6号門の前)から、ライト側の素盞鳴神社を見渡すこのアングルが、甲子園のツタの中でもっとも美しい生え方をしていると思います。(写真中央は3・4号門)
記録では「1924年12月にツタ植栽」とあります。アルプススタンド等がまだなかった頃で、現在の内野スタンドのツタがこの大正時代のツタかと思うのですが、実際には戦災で焼失している部分もあります。
8号門周辺は北向きのため冬ヅタが植えられているのに対して、3号門は西向きで日当たりがよいため夏ヅタの緑が美しい。南向きの外野スタンドは昭和の建築で大正建築の内野スタンドに比べて窓の面積比が多い、ツタがはえる場所が少ない。後に掲載する外野の写真と比較してみて下さい。
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商品検品所と内野11・12号門から甲子園駅方向です。こちらが北側となり、ツタの育ち方が3・4号門に比べて粗いのは方位によるものと思われます。
右端に高速道路が写っています。もともと甲子園球場の前に国道43号線も高速道路もありませんでした。70年代までは甲子園球場から阪神電鉄甲子園駅まで緑豊かな遊歩道がありました。国道は甲子園球場前を立体交差で通過しますが、これは球場と阪神パークの間の道路に路面電車の阪神甲子園線が走っていたための処置でした。尼崎市大物でも、以前走っていた貨物線をまたぐために、同様の立体交差があります。今は路面電車が廃止されていますが、球場前で待機するには立体交差が日陰になって便利ですね。
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