北九州のタイガース遠征史


タイガースが最初に北九州市で試合を行ったのは到津球場。朝鮮遠征の前に小倉に立ち寄った際に開催した遠征試合だった。

1936.6.14 オープン戦  タイガース6−4セネタース  

ベーブルースも来た小倉到津球場は1923年に設立された。
公式戦は行っていないがオープン戦は戦前ばかり13試合も実施。特に1940年は毎日新聞社主催のトーナメント大会(タイガースは4試合)があったので、1年間で合計5試合もタイガース戦を行っている。

そもそもが国鉄門司鉄道管理局の所有施設だったので、球場廃止後はJRの所有施設となっています。
小倉北区のJRの社宅が跡地で、跡地に記念碑がある。
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1928年に完成した八幡製鉄太谷球場は北九州地区最初の本格的球場だった。
ここではオープン戦2試合と公式戦1試合が行われた。

1941. 2.22 オープン戦   タイガース2−3巨人

1948.12.23 オープン戦   タイガース0−5南海

八幡大谷球場
1954.4.6  タイガース3−2洋松  ○小山  ●林

八幡製鉄は後の新日鐵。球場も新日鐵八幡大谷球場と呼ばれるようになった。
門司では唯一1949年に公式戦が開催された。

老松球場 1949.8.20
タイガース4−4阪急  △藤村隆・内藤  本塁打 別当33号 金田8号

この公園は1921年からある。
1948年にできた門司市営老松球場だが、1957年に不老町の門司球場が出来たことで廃止された。
移転廃止と言うことになっているので、老松球場で試合を行った試合は現在多くの資料では門司球場での試合と計上されている。このため1949年のこの試合も門司球場で行ったことになっている。

関門トンネル開通時に開催された博覧会に合わせて植樹造園が進められ、1974年撮影の航空写真でも緑豊かな公園に変身しているため老松球場当時の面影はない。

八幡市立桃園野球場
1949.12.17 オープン戦
タイガース1−2巨人  

1948年11月15日に完成した野球場で運動公園の中にある。
八幡には新日鐵の球場もあるがこちらは八幡市立。現在は北九州市立となっている。

小倉豊楽園球場

1952年3月26日
タイガース4−6大洋  ●藤村隆  ○江田 
1952年10月1日(2試合)
タイガース9−1大洋  ○藤村隆  ●高野 
タイガース14−9大洋 ○駒田    ●今西 

小倉地区始めての本格的野球場として作られた「ほうらくえん」 現在の小倉駅の北側にあった。
数多くのプロ野球試合を開催したが1958年の小倉駅の移転により1957年に廃止された。その頃は現在の西小倉駅が小倉駅だったが新たに現在地に小倉駅を移転させたのだ。この移転に伴い豊楽園球場のほか森鴎外が住んでいた京町の住居もなくなったとされている。

小倉球場(現北九州市民球場)は豊楽園球場の閉鎖の話が進む1958年に完成した。

1961.3.1 オープン戦
タイガース7−3西鉄  ●高橋

西鉄ライオンズの準本拠地のような形で多くの試合を開催した小倉球場だが、リーグの違いによるためか、タイガースはわずか1試合のオープン戦でしか使用した事がない。

注)ウエスタンリーグでは何度も使用した事がある。

制定:2008年

国土画像情報(カラー空中写真) 国土交通省  http://w3land.mlit.go.jp/WebGIS/

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