新潟のタイガース遠征史


新潟市営白山野球場

タイガースが始めて越後入りしたのは1946年のことで、北海道遠征帰りのオープン戦だった。
1946年8月11日(オープン戦) タイガース13−5セネタース
試合前はタイガース・セネタース連合軍でオール新潟と対戦する前座試合を組んだ。

公式戦は1948年に初めて開催されていて新潟・長野・松本と遠征する3連戦だった。新潟県下初のプロ野球の公式戦となった試合だ。
1948年5月13日 タイガース1−4中日   ●野崎泰  ○近藤

タイガースは白山球場にもう一度遠征している。
1953年5月13日 タイガース10−4国鉄  ○渡辺省  ●大脇

新潟の観光地である白山公園内にあった白山球場は新潟地震により倒壊。すでに鳥屋野に新球場が完成していた事もあり解体撤去された。 現在は緑が整備されて原型を留めていないが、この航空写真では土地の形状から球場があった事がわかるのが面白い。中央にあるのが現在の新潟県民会館。
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新潟市営鳥屋野野球場

厚生年金事業で1963年に完成した新潟のメイン球場
主に関東の球団が試合を行っているがタイガースも一度だけ公式戦を行ったことがある。

1973年5月13日 タイガース1−5大洋  ●鈴木皖武 ○平松
             本塁打 田淵13号

両翼97m・中堅120m

2008年現在、対岸に新球場が計画されており、老朽化したこの球場の存続は危ぶまれる。
長岡市
栃尾鉄道が49年に作った悠久山野球場は現存しない。そもそも鉄道の終点として作った悠久山の活性化のために作られた球場だった。ノンプロ中心ではあったが、1950年7月に初めてのプロ野球の公式戦を行った後、プロ野球は合計10試合を開催した。 タイガースは2試合

1950年8月12日 タイガース10−4西日本 ○野崎泰  ●緒方
            本塁打 渡辺博1・2号
1953年5月12日 タイガース10−5国鉄  ○梶岡  ●井上佳
            本塁打 梶岡1号 藤村富9号 小島2号

栃尾鉄道の経営不振と共に球場は廃止された。


長岡市悠久山野球場(写真)
1967年に完成した市営球場も栃尾電鉄のものと同じく悠久山に作られた。両翼90m、中堅120mという規模だ。
1974年5月4日 タイガース6−2ヤクルト ○谷村  ●石岡
           本塁打 テーラー5号 田淵9号
その後、フィールドが拡大されている。

新発田市営球場

1950年8月11日に陸軍跡地を活用して完成した。完成してまもなくタイガースの公式戦を行った。球場完成記念試合で国鉄vs西日本、阪神vs巨人の豪華なダブルヘッダーだった。

1950年8月13日 タイガース5−9巨人  ●駒田  ○藤本
            本塁打 金田5号

新発田ではもう1試合行われている。
1973年5月12日 タイガース5−1大洋  ○谷村  ●高橋

両翼85m中堅115m、13段のスタンドと完成当時は新潟県一の規模を誇った。1991年に廃止となり1996年に解体された。 現在は自衛隊施設となっている。 

参考 国土画像情報(カラー空中写真) 国土交通省  http://w3land.mlit.go.jp/WebGIS/

2006年制定
2008年 8月 一部改訂

げんまつWEBタイガース歴史研究室