早稲田戸塚球場


戸塚球場は早稲田大学の専用球場だった。
1902年に新宿区戸塚町に開場。日本唯一の本格的球場として早慶戦に使用された。
航空写真の下部は早稲田大学、斜めに走る道路は「グランド坂」と呼ばれています。

職業野球の大会がこの球場で開かれたのは1936年、第一回全日本職業野球選手権試合、東京・大阪・名古屋の3都を舞台に行われた職業野球7球団の最初の公式戦のことだ。

東京大会
36.7.3 阪神6−2金鯱    ○若林 
36.7.5 阪神8−9セネタース ●若林

この大会は5日間で32934人の観客を集めたほか、NHKラジオ放送が日本初のプロ野球実況を行った。
大学野球全盛の時代に、職業野球が早稲田の戸塚を借用すると言うことは並々ならぬ努力があったと思われるが、この大会の成功により東京での職業野球成功への感触をつかんだのだという。

1990年ごろに撤去され、今では立派な図書館が建てられ球場の面影は残っていませんが、グランド坂の言葉が残り、坂を上りきった所にはグランド坂の言われ(戸塚球場があったこと)を示す柱のようなものが建っています。地下鉄からはやや距離があり、都電の早稲田が最寄駅になります。
暑い中、路面電車を利用して坂に向かいました。
当時は選手たちも電車や路面電車を移動の手段として使い、野球用具を自分で運んでいった。この坂を初めての東京での職業野球興行にむけて高まる気持ちをもって登って行った事を想像したりしてみました。


制定:2005年8月18日

国土地理院撮影の航空写真(東京)

げんまつWEBタイガース歴史研究室