覚えていますか?チンチン電車


昔、阪神電車は今の阪神電車以外に大阪と神戸を結ぶチンチン電車があった。
チンチン電車は国道2号甲子園口から分岐して甲子園球場から浜甲子園を結んでいました。従って甲子園に通うのに、阪神国道線を使った人も多いと思います。

阪神の甲子園駅は高架ですが、東口の所でチンチン電車と立体交差していました。電車は甲子園の東側の道路を走っていました。旧虎風荘の前を走り、阪神パークから浜甲子園へと向かっていました。

写真は甲子園口から甲子園に向かう阪神国道線名物「金魚鉢」といわれた電車です。後ろにあるのは甲子園口の「太陽神戸銀行」、これももうありませんが、道路の雰囲気はいまだ変わりません。

管理人はJRで甲子園口に行って、商店街の中を国道に出てチンチン電車で球場に向かうのが好きでした。
いま、甲子園口から徒歩で球場に向かうと30分以上かかります。バスもありますが混みます。

国道線の金魚鉢電車、窓が大きいから「金魚蜂」と呼ばれたそうです。(金魚蜂すら何のことか解らない時代になりました)
金魚鉢型は阪神タイガースの旗をつけて走った事もある電車でした。

廃止直後、阪神パークに215号車が保存されていましたが、いつのまにかなくなりました。
しかし、現在でも3台の車両が尼崎と伊丹に保存されています。

写真は尼崎競艇場の北隣、水明公園に保存されている72号車です。状態はかなり荒れていますが、数年前に塗装を塗りなおし、屋根も着いて本気で保存しようという気持ちがうかがえます。子供達が遊ぶ公園にひっそりたたずんでいます。

懐かしいチンチン電車、藤村富美男さんも乗りました。
昔の甲子園を知る人が懐かしいと思って、野球とは関係ないながらチンチン電車の特集をしてみました。

げんまつWEBタイガース歴史研究室