阪神百貨店

1933年、前身の「阪神マート」が開業してから2003年で70周年を迎えました。


大阪の玄関口、梅田の一等地に位置する阪神梅田駅。梅田の中心に駅を構えた事は、後々まで阪神電鉄の自慢となりました。
1906年12月21日に梅田まで延伸した阪神電鉄は地上駅。1939年3月21日に現在の梅田地下駅が完成した。梅田地下駅の上にそびえる駅ビルが阪神百貨店だ。
第一期工事は1941年に竣工し、1957年に地上4階まで完成した。1963年に大阪神ビルが完成して今の形になった。
01年のリニューアル工事によって外壁は写真のように新しいパネル壁に変更された。屋上にはプロジェクターで野球実況放送が見れるビアガーデンがある。
阪神百貨店の6階に本家・日本最大の床面積をほこる「タイガースコーナー」がある。当初はスポーツ用品売場の一角に作られたが、年々その面積を拡大してスポーツ用品売場より広い。
阪神グループの中心ブランド「阪神タイガース」を手広く扱っており、風呂セットや愛犬用ユニフォームなど阪神百貨店以外のタイガースショップにはないものも多い。(通販では販売しているが)試合のある日は混雑するが、それでも甲子園のタイガースショップよりゆっくり買い物が出来る。百貨店なので各種カードや全国共通商品券を気楽に使用できるのもうれしい。
阪神百貨店は、マニアックな趣味、道具、食料品に関して極端に拘って品物を揃える傾向にある。タイガースコーナーはそんな百貨店のフラッグシップだ。
「タイガースコーナーにはエスカレーターでいく方がよい」エスカレーター横には様々なインフォメーションがあります。結構ポイントが高い。
03年シーズンは「我らがヒーロー賞」の応募コーナーが始まった。タイガースコーナーで買い物をすれば応募券がもらえます。キャンペーン初のヒーロー賞は伊良部投手と矢野捕手のサイン入りメッシュユニフォームでした。
03年シーズンは優勝を祈願して桧山選手が左目に墨を入れたダルマも展示されていました。あまり知られていませんが、大阪では阪神百貨店のダルマは「選挙に勝ちたければ阪神のダルマを使え」と言われている程の縁起物なのです。
(2003年の後半からタイガースコーナーは8階のエレベーター傍に移転し、現在はエレベーターホールに種々の展示があります)

大阪の主婦の中では「食料品なら阪神が一番」と言われています。阪神の地下食料品売場は大阪の地下街の中でも一番の混雑で、大丸や阪急に大きく水をあけています。
地下食料品街にもタイガースショップがありますがご存知でしょうか。お菓子・漬物・アルコール類など、タイガースマークが入った食料品(鮮度を要求される弁当類以外)は、ここに集結しています。
阪神百貨店は野村監督就任2年目の「GET TOGATHER 2000」以降、ブランド「阪神タイガース」を主力商品のひとつとして位置づけ、全面に押し出す販売方針をとっています。タイガース関連商品の売り上げ百貨店全体からすれば数パーセントに過ぎないのですが、大阪上場の阪神百貨店株は阪神タイガースの成績によって10〜20%は当たり前のように上下するのです。阪神百貨店はタイガースと運命共同体と言えます。


げんまつWEBタイガース歴史研究室