杭瀬


この駅から阪神電車は兵庫県に入ります。
尼崎市杭瀬荘の歴史は古い。1074年に堀河流藤原氏が開発して所領となってから約1000年の歴史がある。猪名川の流れに支えられたこの地は実りが多く、交通の要所でもあり、しばしば争いもあったという。明治以降は武庫郡小田村となりましたが、昭和11年に尼崎市と合併しました。以後、杭瀬の町並みは今でも尼崎の東の玄関としての規模を維持しています。
古くから栄た地なので、商店街もあり店舗も多い活気ある街です。。
さて、杭瀬駅には阪神不動産のショッピングプラザ駅の街が展開しています。79年4月にオープンし、2階部分は小売店が展開しています。80年には竹之内・若菜・佐野選手のサイン会がありました。空きスペースに20年前の新聞を貼り出していますが、当然の事ながら一番目立つ位置は『阪神日本一 長崎のホームラン』です。阪神のお膝元の街ですから当然ですね。
杭瀬駅1階の 「たいやき 60円」の横から飲食店街が展開します。一般の方には一番奥の居酒屋「養老の滝」がいいのかもしれませんが、立ち飲み交流派の私は食べて得する居酒屋『本日開店』がお気に入りです。虎な人の入店もOKです。
杭瀬で有名なのは杭瀬熊野神社でしょうか。この神社、お祭りに一般参加できます。それだけなんですけど、なんか楽しい。
阪神電車の尼崎駅は杭瀬南にあって、杭瀬の町の中心は神社の裏側、国道二号より北側になります。そこが尼崎市杭瀬市場と言って、杭瀬の中心になります。さらに北西に行けば、中込が球団職員時代に通った神崎工業高校があります。
杭瀬周辺では国道二号と阪神電車が近寄りますが、昔はここで国道線との分岐があったようです。それらの敷地跡など、電鉄の所有地がたくさんあります。
杭瀬では『ゆーもあらんど福栄』という風呂屋が駅前にあります。私は千船温泉の方が好きですが、この風呂屋も悪くないので、ナイター帰りにお勧めです。
この風呂屋がある方向は杭瀬新町と言って、阪神電車開通後に出来た街です。
杭瀬新町より南には日鉄鋼板などの巨大な工場が見えます。尼崎市の重工業地帯に連なりますが、南に行くバスは杭瀬からではなく、隣の大物駅から出ていますので、杭瀬はどちらかと言えば駅北側の街の玄関と考えるべきでしょう。

げんまつWEBタイガース歴史研究室