六甲山


六甲山の開発は明治28年に英国人が西六甲に山荘を建てたことが始まりだ。
阪神電鉄は昭和2年(1927年)西六甲〜東六甲にかけての山上一帯を買収して大掛かりな開発に乗り出した。開発地への足として1928年4月六甲越有馬鉄道株式会社を誕生させ、1932年3月に六甲ケーブルを開通させた。六甲ケーブルは1.7km、高低差500mの急坂を約10分で結ぶ本格的な登山鉄道だ。
ケーブル山上駅からは鉄道直営の六甲山上バスが山頂施設まで連絡している。ケーブル山上駅には阪神総合レジャー株式会社の六甲山事務所も併設されています。
近くには六甲山オリエンタルホテルがあります。

ケーブル山上駅に設置されている1000万ドルの夜景が見える六甲山展望台です。無料で利用できます。確かにここから観る神戸の夜景は美しく、私は独身時代に何度も利用しました。
山上バスで向かう山上にも展望台があります。昔は百石展望台と呼ばれていましたが21世紀になって、六甲山ガーデンテラスにリニューアルされました。現在の六甲山上は、高山植物園やカンツリーハウス、フィールドアスレチック、人工スキー場、オルゴールミュージアムなどがあり、一時期、古臭くさびれかかったイメージだった六甲山の山上が少しずつ復活しているような気がします。
各施設を巡回するには山上バスが便利です。

六甲山の中核となるカンツリーハウス、ここにはタイガーススタンプラリーのスタンプが設置されます。
昔、阪神タイガース子供の会があった頃、子供会の会員は年間12回までカンツリーハウスの入場は無料でした。タイガース選手のサイン会が催されたこともありました。
近年はタイガースにあまり縁がないように見えるカンツリーハウスでしたが、2005年に氷の彫刻のトラッキーが制作展示されたことが記憶に新しい。

神戸の急坂の上の住宅街に、もうひとつのケーブルカーの駅があります。
六甲ケーブルを現在運営する会社は1985年10月に六甲摩耶鉄道と名を変えました。
六甲山系の摩耶山には天上寺があり、昔から宗教的聖地として広く親しまれていました。1922年に天上寺への参拝のために設置されたのが摩耶鋼索鉄道株式会社、この会社が1925年に開通させたのが 摩耶ケーブルです。一旦、阪神グループに吸収合併されたわけですが、阪神大震災で大損害を受けて阪神グループは再建を断念。神戸市都市整備局に無償譲渡して2001年に再建されたのでした。
摩耶ケーブルを手放した後も、六甲ケーブルは六甲摩耶鉄道が運営しているのです。

げんまつWEBタイガース歴史研究室