朝日オートセンター

小津社長時代から続く、最も素晴らしく伝統ある阪神タイガース選手サイン会


新聞で「尼崎市でのチャリティーオークション」と表現されるのが、朝日オートセンターのチャリティーオークションです。尼崎市では阪神尼崎の「アマセン」などでもサイン会がありますが、朝日オートセンターは大物選手が複数やって来る、阪神地区1月最大の催しです。
朝日オートセンターは阪神地区を代表する大規模中古車展示販売所で、阪神タイガースのお膝元である尼崎市浜田町(国道2号線を挟んで向かい側に阪神浜田球場がある)にあります。交通手段は阪神バス「浜田車庫前」のバス停が正面にありますし、JR立花・阪神尼崎センタープール前から徒歩15分で歩いて行く事もできます。広大なセンター内には駐車場も完備しています。
70年代には規模の大きな中古車展示場は阪神間になかった。78年設立された朝日オートセンターは日本最大級の規模で、敷地内に数多くの小売業者が店舗を構える集合団地形態です。各業者さんはそれぞれに得意分野を持ちますので、様々な形態の車が揃えられています。私も一昔前に日産キャラバンを買いに行った事がありますが、不人気のキャラバンなのに程度の良い物が4台も見つかって迷いました。敷地内の周回道路で試乗もできます。中古車センターとしては満足できる場所です。
このセンターの社長さんが大の阪神ファンです。不況の時もタイガースの成績が悪い時も同じ規模で連続開催されているので敬意を払います。サイン会は無料、オークションの収益も全額尼崎市健康福祉局に寄付します。よって経費はオートセンター持ち、社長は太っ腹です。だからこれからも続けて下さいね。
関西地区では「ハナテン中古車センター」がエロチックなCMを流す事で有名ですが、朝日オートセンターは硬派にタイガースで攻めました。阪神タイガース選手サイン会&チャリティーオークションはセンターの開所直後の1979年に始まりました。それまで私が思っていた選手サイン会は百貨店の催し物会場などで選手2人ぐらいで実施されるようなものでしたが、朝日オートセンターでは多数の選手を集めて大々的に開催されます。(私は第1回は開催を知りませんでしたが、評判を聞いて数年後に初参加しました) 会場に行けば好きな選手を選べるという所が、車を選べる朝日オートセンターの中古車販売方針にぴったりでしょう。ファン感謝デーの正月版だと思っています。
センターのCMには真弓明信選手を起用していました。78年オフに移籍入団されたというのも何かの縁でしょうか。「真弓はセンターの代名詞」と言ってもよく、15年近く毎年のように参加されていました。

朝日オートセンターサイン会の参加方法を03年を例にとって説明しましょう。
開催は例年どおり1月の第2日曜日です。阪神地区(尼崎・伊丹・西宮・宝塚で確認済)の各家庭には1月3日付で新聞折込広告が入ります。ほぼ同時期にセンター前にはポスター(写真)が掲示されます。
以前は13時からでしたが、現在は14時からサイン会が開催されます。

12時 サイン会の整理券配布
14時 サイン会
15時 チャリティーオークション

サイン会には必ず整理券が必要です。早い人は9時頃には着いているそうですね。
03年は薮・矢野・今岡・浜中・藤田・藤川の6選手が登場しました。各選手の整理券は100枚ずつ配られます。だいたい200人目(会場正面で待つ)迄なら一番人気の選手のサインがなんとか手に入るでしょう。2〜3番人気の選手ねらいでも300人目ぐらい(会場北東の前田モータース事務所あたり)までで待つ必要があるので2時間前には並ばなければだめです。そもそも2〜3時間前に来る人は気合の入った人ですから、天候や気温や年度成績などに関係なく毎年そんなもんです。人気順は成績や人気や朝日オートセンターに過去何回来たかという事が大きな問題になります。例えば02年の赤星選手の場合は、チーム成績が悪い・タイトルを獲得・朝日オートセンター初登場 という3つの要素でダントツの一番人気となり一気に整理券がなくなりました。薮選手は実績も人気もありますが毎年来ている事もあり、3〜4番人気ぐらいで落ち着いていますのでここ数年は1時間30分待ちぐらいです、初めての方にはねらい目です。
待ち時間2時間を切ると徐々に人の集まりは遅くなり1人/分ぐらいのペースで徐々に列が長くなります。配布時間30分前から一気に人が増えますので時間前には整理券分の人数になります。もし余っても、もらった人が2回目に並びますので、整理券配布時間後に来れば絶対に整理券は手に入りません。遅くとも11時40分までには着きましょう。
14時からサイン会が始まります。整理券配布後から会場前で並ぶ事ができます。選手とゆっくり握手したい場合などは早めに並ぶ事をお勧めします。人気選手は時間が押した時に急かされる場合があるのです。後のオークションでの場所取りの為にも早めに並ぶのがベストです。一方、会場東側の外国車販売店の横の控え室で選手がスタンバイしておりますので、東側通路に陣取って選手に接近する事もできます。ただし、時間前に選手が出てくる事は100%ありませんので、長時間道路に群がるのが得策とは言えません。5分前までは道路をあけてオートセンターに迷惑をかけないようにしましょう。
サイン会では「選手が別室であらかじめサインをしてくれている色紙」を渡してもらいます。整理券を渡して色紙をもらうだけでは淡白でつまらないので、色紙に自分の名前や日付を付け加えてもらうように頼みましょう。書いてくれる時間がかかる分、話をする余裕もできます。握手もOKです。写真も撮れますが時間が押すので急かされます。
シャツやポーチなど私物へのサインは厳禁ですので選手を困らせるだけ(選手は本当はサインしてあげたいのだが時間が全員にサインすると時間がかかるので困る)ですから、ファンならばルールを守りましょう。しかし、これは特殊な例ですが02年は広報部の平田課長が参加していたので、写真のように平田課長からは私物に自由にサインをもらう事ができました。こういう例もありますので、念の為にサインペン程度は無駄でも持っていっておいた方がいいですね。

サイン会が終われば、チャリティーオークションです。選手は空き時間には控え室に引き上げますので、道路で選手を追い掛ける事はできますが、オークションでステージ前のいい場所を取るにはサイン会終了前から入り口に並んだ方が得策です。オークションは整理券なしで入場できるので、オークションだけに参加する事もできます。
25周年となる03年は星野監督がオークションに登場しましたが、飛び入り(事前にオートセンターに電話確認した事で解かっていましたが)は極めて希な光景でしょうね。事前に情報を得ていたため、私も4年ぶりにオークションに参加しました。(オークションは途中で抜け出せないので、朝から疲れていればつらいのだ)
今のオークションの相場は選手のサイン入りグッズ(Tシャツ・ユニフォームレプリカ・帽子など何点かセット)が5千円〜2万円(選手の人気による)、サイン入り写真パネルは2万円前後、人気選手の使用済みグッズは4万円以上かと思います。今岡・浜中選手のマスコットバットで6〜8万円、03年の最高額は「矢野捕手のプロテクター類一式」と「今岡選手のヘルメット」で15万円でした。手に入れたい場合は現金が必要ですから、この値段を参考に準備していきましょう。世の中には金持ちが多いので「5万円持っていって2万円までで抑えれれば儲け物かな」ぐらいの気持ちがいいようですな。収益金は全額、交通遺児の為に寄付されますので、いくら払っても悪銭にはなりませんが(^^) 私には15万円は払えないな。

選手のみなさんのベンツです。ナンバーは見えないようにしておきますが、今岡選手のは7番です。

2003年現在、オークションを一番盛り上げるのは薮選手です。真弓選手が引退してしまった今では、2代目ミスターオートセンターと呼んでもいい程の活躍をしています。


制定 2002年1月
改訂 2003年1月

げんまつWEBタイガース歴史研究室