出身高校を整理してみる
出身選手上位校ベスト10
1位 平安高校(旧制平安中学) 13人
京都府京都市下京区大宮通り七条下ル | 私立 | 創立 明治9年 創部 明治41年 |
| 直接入団 | アマ経由 | 他球団経由 | 甲子園 | 春出場 | 春優勝 | 夏出場 | 夏優勝 |
人数 | 5 | 7 | 1 | 回数 | 34 | 0 | 28 | 3 |
| 主なOBの方 |
タイガース | 金田正泰・富樫淳・桧山進次郎 |
他球団 | 衣笠祥雄(広島) |
その他 | 木村進一(平安監督・西川物産監督) |
オーナーの息子・富樫淳が戦時中に関学中から編入している他、塩見栄一は海草中から編入。
大館勲はハワイ・マッキンレー高校から転入... こういう所に特徴がある。
2位 PL学園高校 13人
大阪府富田林市喜志2055 | 私立 | 創立 昭和30年 創部 昭和31年 |
| 直接入団 | アマ経由 | 他球団経由 | 甲子園 | 春出場 | 春優勝 | 夏出場 | 夏優勝 |
人数 | 1 | 5 | 7 | 回数 | 18 | 3 | 14 | 4 |
| 主なOBの方 |
タイガース | 野田征稔・木戸克彦・片岡篤史・坪井智哉・今岡誠 |
他球団 | 加藤英司(阪急)・新井宏昌(南海)・桑田真澄(読売)・清原和博(西武・読売)・立浪和義(中日) |
その他 | |
3位 熊本工業高校 10人
熊本県熊本市上京塚町5−1 | 熊本県立 | 創立 明治31年 創部 大正11年 |
| 直接入団 | アマ経由 | 他球団経由 | 甲子園 | 春出場 | 春優勝 | 夏出場 | 夏優勝 |
人数 | 6 | 2 | 2 | 回数 | 18 | 0 | 14 | 0 |
| 主なOBの方 |
タイガース | 後藤次男・山本哲也・西園寺昭夫・田中秀太 |
他球団 | 吉原正喜(読売)・川上哲治(読売)・緒方耕一(読売)・前田智徳(広島) |
その他 | 田中久幸(日産自動車監督・全日本監督) |
4位 中京大中京高校(中京商業) 11人
愛知県名古屋市昭和区川名山町122 | 私立 | 創立 大正12年 創部 大正12年 |
| 直接入団 | アマ経由 | 他球団経由 | 甲子園 | 春出場 | 春優勝 | 夏出場 | 夏優勝 |
人数 | 5 | 3 | 2 | 回数 | 27 | 4 | 23 | 6 |
| 主なOBの方 |
タイガース | 相羽欣厚・伊藤敦規 |
他球団 | 野口二郎(名古屋)・江藤省三(読売・中日)・木俣達彦(中日)・稲葉篤紀(ヤクルト) |
その他 | |
5位 柳川高校(柳川商業高校) 10人
福岡県柳川市本城町125 | 私立 | 創立 昭和16年 創部 昭和21年 |
| 直接入団 | アマ経由 | 他球団経由 | 甲子園 | 春出場 | 春優勝 | 夏出場 | 夏優勝 |
人数 | 2 | 1 | 7 | 回数 | 7 | 0 | 6 | 0 |
| 主なOBの方 |
タイガース | 権藤正利・真弓明信・若菜嘉晴・立花義家・久保康生 |
他球団 | 中島輝士(日本ハム・近鉄) |
その他 | |
6位 東邦高校(東邦商業) 8人
愛知県名古屋市名東区平和ケ丘3−11 | 私立 | 創立 大正12年 創部 昭和5年 |
| 直接入団 | アマ経由 | 他球団経由 | 甲子園 | 春出場 | 春優勝 | 夏出場 | 夏優勝 |
人数 | 8 | 0 | 0 | 回数 | 24 | 4 | 13 | 0 |
| 主なOBの方 |
タイガース | 玉置玉一・山田勝彦 |
他球団 | 片岡博国(毎日)・日比野武(阪急)・三輪田勝利(阪急)・山倉和博(読売) |
その他 | 坂本佳一(法大・日本鋼管) |
7位 呉港高校(旧制 呉港中学・大正中学) 8人
広島県呉市広大新開4−1−1 | 私立 | 創立 文政元年 創部 不明 |
| 直接入団 | アマ経由 | 他球団経由 | 甲子園 | 春出場 | 春優勝 | 夏出場 | 夏優勝 |
人数 | 4 | 3 | 1 | 回数 | 5 | 0 | 6 | 1 |
| 主なOBの方 |
タイガース | 藤村富美男・藤村隆男・塚本博睦・野崎泰一 |
他球団 | 田川豊(南海・近鉄)・柚木進(南海) |
その他 | 道仏訓(福島日東紡・パ審判) |
8位 倉敷工業高校 7人
岡山県倉敷市老松町4−9−1 | 岡山県立 | 創立 昭和14年 創部 昭和16年 |
| 直接入団 | アマ経由 | 他球団経由 | 甲子園 | 春出場 | 春優勝 | 夏出場 | 夏優勝 |
人数 | 4 | 2 | 1 | 回数 | 9 | 0 | 8 | 0 |
| 主なOBの方 |
タイガース | 古川啓三・室山皓之助・片岡新之介 |
他球団 | 槌田誠(読売・ヤクルト) |
その他 | 中原博敏(松下電器) |
9位 大体大浪商高校(浪商高校・浪華商業) 7人
大阪府泉南郡熊取町野田1558−1(昔は天王寺・淡路) | 私立 | 創立 大正10年 創部 大正13年 |
| 直接入団 | アマ経由 | 他球団経由 | 甲子園 | 春出場 | 春優勝 | 夏出場 | 夏優勝 |
人数 | 4 | 2 | 1 | 回数 | 18 | 2 | 13 | 2 |
| 主なOBの方 |
タイガース | 松広金一・山脇光治 |
他球団 | 張本勲(東映・読売)・大熊忠義(阪急)・尾崎行雄(東映)・高田繁(読売)・牛島和彦(中日・ロッテ) |
その他 | 平古場昭二(審判員) |
10位 高知商業高校 7人
高知県高知市大谷6 | 私立 | 創立 明治31年 創部 大正7年 |
| 直接入団 | アマ経由 | 他球団経由 | 甲子園 | 春出場 | 春優勝 | 夏出場 | 夏優勝 |
人数 | 3 | 2 | 2 | 回数 | 14 | 1 | 21 | 0 |
| 主なOBの方 |
タイガース | 江本猛紀・弘田澄男・中西清起・藤川球児 |
他球団 | 須藤豊(毎日・太洋・読売)・岩本章(読売など)・津野浩(日本ハムなど)・岡林洋一(ヤクルト) |
その他 | 谷脇一夫(高知商監督) |
考察
ミスタータイガースの出身校
ミスタータイガース(またはそれに準ずる)と呼ばれた選手の出身校を見てみると、プロ後の活躍度は出身人数によらないといえる。1人校が健闘しているのだ。
景浦将 松山商業(6人) 戦前を代表するスター選手
藤村富美男 呉港中(8人) 初代ミスタータイガース
小山正明 高砂高校(1人) 300勝投手
吉田義男 山城高校(1人) 永久欠番23
村山実 住友工業(1人) 2代目ミスタータイガース
江夏豊 大阪学院(3人) 日本球界を代表する左腕
田淵幸一 法政一高 (1人) 球界のホームラン王
掛布雅之 習志野高校 (2人)3代目ミスタータイガース
岡田彰布 北陽高校(5人) 玉造のプリンス
少数派は個性派?
たった一人しかタイガースに入団していない高校の選手は、超有名選手を除いても、記録に名を残す選手は多い
西村幸生 三輪八郎 田宮謙次郎 大崎三男 梶岡忠義 西村一孔 白坂長栄 渡辺博之
山内一弘
藤井栄治 三宅秀史 中村勝広 並木輝男 安藤統夫 佐野仙好 和田豊 新庄剛志 矢野輝弘
まだまだいるが、どうも個性派の選手が多いようだ。
実力はこれらの選手より劣るが、強烈な個性という面では若狭高校の川藤幸三もそうである。
01年入団の藤田太陽(新屋高 1人校)と赤星憲広(大府高 1人校)が共に言った言葉。
「私立の強豪チームに行ってもおもしろくないと思ってこの高校に進学した。」これぞ反骨心ではないか。
タイガースは、そもそも野武士のように一人一人が勝手に活躍するチーム。
名門チームよりは(たとえ大学社会人を経由しても)高校まではたった一人で支えてきた選手が本領を発揮し活躍するということであろうか。反骨心という意味では大きな意味を持つかもしれない。
げんまつWEBタイガース歴史研究室