トレーニングコーチ
中山悌一   なかやま・ていいち

東京体育大学の体力学専攻大学院を卒業 在学中は近代五種の選手であった。
当時、プロ野球界のトレーニング方法は他のスポーツより遅れが見えた。今では常識となった投手が投球後に氷で肩やひじを冷やす(毛細血管の破裂を抑える)アイシングなど、当時では考えられなかった科学的な治療、トレーニング方法を取り入れた。


1953.10.20生
出身地   福岡県久留米市
出身校   久留米高校 日本体育大学大学院
野球経験なし

79年 小津社長から「日本のプロ野球界のトレーニング方法を考えてくれないか」と頼まれ阪神に入団
80年 背番号91 二軍トレーニングコーチ
81年 二軍トレーニングコーチ
82年 トレーニングコーチ
83年 総合トレーニングコーチ
84年 背番号90に変更 総合トレーニングコーチ
85年 総合トレーニングコーチ
86年 総合トレーニングコーチ
87年 総合トレーニングコーチ
88年 コンディショニングコーチ
89年 コンディショニングコーチ
90年 コンディショニングコーチ

球団コンディショニング担当となり野球に関する研究を重ねる
<近年の主な発表>
99年 第53回日本体力医学会において発表「高卒プロ野球選手は入団五年後に体力的・形態的に向上するのか」
00年 日本体育学会 「プロ野球選手は関東・近畿出身者が増加」


01年 背番号90 二軍トレーニングコーチとして復帰
02年 二軍トレーニングコーチ

CALPISこどもの日野球教室講師(04年・島根 05〜06年・兵庫)

06年 立命館大学で講義
07年 岡山大学スポーツ教育センターで講義

<参考>
関東・近畿出身者が多い (時事通信社 当時の報道)
 調査は1959−2000年度までの42年間にプロ入りした全3624選手について、「ファン手帳」(ファン手帳社刊)の各年度号に掲載している出生地のデータを都道府県別に集計。59−65年度と94−2000年度ではどのように変化しているかを調べた。それによると、42年間で最も多くのプロ選手を出したのは大阪府(314人)。次いで兵庫県(212人)、東京都(211人)の順。逆に少ないのは滋賀県(11人)、山形県(14人)、青森県(16人)だった。また59−65年度と94−2000年度の新人選手の割合を出身地方別に比較したところ、関東地方が15.7%から30.5%にほぼ倍増。近畿地方も18.5%から24.0%に増えた。この理由について中山さんは「関東や近畿の大都市圏ではリトル・リーグの活動が盛んで、小さなころから鍛えられていることが背景にあるのではないか」と分析している。 一方、中国地方出身者は12.4%から4.9%に激減。四国は8.0%から5.1%に、九州も21.8%から15.7%にそれぞれ減少した。中山さんとともに調査した児玉公正大谷女子大教授は「意外な結果だが、減少の理由についてはこれから研究したい」と話している。


げんまつWEBタイガース歴史研究室