函館のタイガース遠征史


1934年11月8日に函館湯の川グラウンドで日米野球が行われた。ルー・ゲーリックやベーブ・ルースが来日した日米野球の第三戦。後にタイガース入りする堀尾文人も参加していた。

タイガースが初めて函館に遠征した時に使用したのが、湯の川球場だ。
 1939年7月1日 オープン戦 タイガース0−2ライオン

函館市立湯の川中学(写真)が湯の川グラウンドの跡地。
電車の湯の川停留所から北にすぐの場所、北には函館ラサールがある。湯の川温泉にも近い。この場所には湯の川グラウンドがあった事を示すしょぼい看板が立っています。
湯の川訪問記:げんまつブログ15
函館市民球場は1941年に小樽新聞社の招きで阪神・阪急・大洋・巨人の4球団が北海道遠征をした時に立ち寄っている。
 1941年6月11日 オープン戦 阪神8−7巨人
一連の北海道東北遠征は選手層の薄い阪神に大きく負担になったとされています。

函館市民球場は函館市民運動場と呼ばれ1940年8月1日に完成しました。函館公園の傍で、住所は函館市青柳。函館市役所に問い合わせると函館公園の横にある函館市立潮見中学校の場所がそれだという。グラウンドの傍らに記念碑が置かれていた。

1948年8月は公式戦で函館2連戦が開催された。
1948年8月7日 
 タイガース4−3金星  勝 御園生  敗 池田
1948年8月8日
 タイガース0−8巨人  敗 若林  勝 川崎

1950年7月4日
 タイガース3−5中日  敗 藤村弟 勝 杉下  本 藤村兄24号25号
函館市民球場訪問記:げんまつブログ14
1951年夏に千代台公園の野球場が完成した。
千代台球場は現在のオーシャンスタジアム。写真は1970年代のもので、オーシャンスタジアムに改築される前の姿。

タイガースの公式戦は唯一、1試合のみ開催されています。

1953年8月6日
 タイガース11−1国鉄  勝 梶岡   敗 井上佳

球場は1994年にスタンド部分が改築されてオーシャンスタジアムと言う愛称がつけられました。プロ野球の公式戦が毎年のように行われているが阪神タイガースは改築後に遠征した事がない。

函館の3球場(跡)はすべて函館市電の電停から徒歩10分圏内にある。
函館市総務部市史編さん室より
函館市民運動場(函館市民球場)は、現潮見中学敷地にありました。昭和15年8月1日に完成、現在も潮見中グランド脇には記念碑が立っています。
なお、廃止年はいまのところ不明ですが、この土地は昭和29年の北洋漁業再開記念大博覧会の実施時には、博覧会会場(その後潮見中が建設)となっていますので、パビリオン等の工事開始までには廃止されたことになります。
また1948年の8月7日〜8日には、4球団、巨人、阪神、金星、により試合が行われています。
7日、巨人対太陽(3-2)、金星対阪神(3-4)
8日、金星対太陽(2-3)、巨人対阪神(3-0)
以上、当時の北海道新聞記事から

国土画像情報(カラー空中写真) 国土交通省  http://w3land.mlit.go.jp/WebGIS/
取材協力:函館市総務部市史編さん室

制定:2006年4月
改訂:2006年7月24日(函館市より回答掲載)
改訂:2009年3月4日(ブログリンク)

げんまつWEBタイガース歴史研究室