ナゴヤ球場(旧・中日スタジアム)


最近はもっぱらナゴヤ球場まで出向くことがなくなったのですが、新幹線から眺めていると年々球場が壊されていくようなので、痕跡が残っている間に写真を撮っておこうと2006年夏に脚を伸ばしました。いつの間にか名前が変わっていた名鉄の山王駅(昔のナゴヤ球場前)からとろとろ歩いて行きました。
JRにも新幹線の高架下に「ナゴヤ球場正門前」という駅がありました。試合開始のタイミングだけ名古屋駅からディーゼルカーが出ていたので便利だったのですが、ナゴヤドームが出来る頃に尾頭橋駅が開業したのでなくなりました。その跡地を見に行くと、線路はありましたが駅はまったくありませんでした。駅のあったところの新幹線の橋脚にはまだこんな絵が残ってました。
バットが何重にも描かれていてしぶい。。。
ナゴヤ球場のまん前ですが、中日の室内練習場が出来たため、ここからはナゴヤ球場は見えません。

ナゴヤ球場の正面です。
なんか全然違います。てか、スタンドありません。「なんじゃ、これは。。。」という感じです。
新幹線から見ていれば内野のスタンドは残っているように見えていたのですが、高いネットがドンと張られたまるで鳴尾浜球場のような鳥かごがあった。

とりあえずまわってみれば1塁側スタンドだけが残っていました(写真下)
鳴海球場と言い、名古屋はスタンドの一部を残す事が文化なのだろうか。
球場前にあるマンションの1階の喫茶マサ・ラーメン竜はあったが、球場周りにもっと売店とかがあった気がする。やけに寂しい。

1952年に完成した内野スタンド。これだけが残っている。
とはいえ、私は昭和と平成の境の時期に10年間ぐらい毎年2試合ずつ観戦してましたが一塁側には座った事がありませんし、あんまし懐かしくはない。

<データ>
中日スタジアム
1948年12月2日 こけらおとしでオールスター東西対抗を開催 藤村富美男がホームランを放つ
1951年8月19日 火災にて木造スタンドが全焼
1952年3月中旬  鉄筋コンクリートで再建
1973年5月     株式会社中日スタジアムが倒産
1975年10月    株式会社ナゴヤ球場が地元財界により設立 ナゴヤ球場に改称した。
1996年10月6日  最後の公式戦、一軍はナゴヤドームに移った。
ナゴヤ球場の最寄り駅はそもそも名鉄のナゴヤ球場前駅(山王駅に改名)でした。
この駅はそもそも山王駅として開業したものの、1956年に中日球場前に改称、さらに1975年にナゴヤ球場前に改称し、2005年から再び山王駅になったそうです。
ホームの一番南端にグラウンド・ゲートという野球場向けの出口がありますが、現在は使用されていません。野球場は写真の右側に位置して徒歩で約7分程度かかりました。
グラウンド・ゲートが残っているだけでよしとしよう。

制定:2006年

げんまつWEBタイガース歴史研究室