新三和サンロード

1981年のタイガースナインの手形銅タイル


尼崎出屋敷の間には800以上の店舗がひしめく巨大商業ゾーンがある。阪神の優勝マジックを出す尼崎中央通商店街は有名だが、その他15の商店街が集合してこのゾーンを形成している。
尼崎・三和・出屋敷ゾーンと言われるこの街で、便利なのは駅に近い尼崎中央1〜5番ですが、尼崎・出屋敷のどちらの駅からも少し離れる三和地区には三和本通、新三和サンロード、三和市場などの商店街があり、尼崎らしいいい雰囲気です。住所は尼崎市神田です。中核をなす三和本通は「ショッピングトンネル」という愛称の通り、尼崎の強烈な雰囲気で(決して大阪の雰囲気ではないが大阪より濃い)ディープ尼崎を堪能できる商店街でしょう。阪神タイガースの応援もどの店舗も当たり前の事としてやっています。
ここで取り上げるのは、その横にある最近では忘れら去られた虎スポットのサンロードです。我々はサンロードと呼びますが正式な商店街の名称は新三和商店街と言うらしい。国道2号線にも面しておらず、地元民でなければどこにあるのか解りにくいものの、阪神出屋敷から徒歩5分と近い。地元のコテコテの阪神ファンの商店街なんです。
三和地区ではオリジナルのトラキャラクターを作っていて(写真)、「がんばれ!阪神タイガース」と書かれた垂れ幕が随所に下がっています。もちろん各店舗を除いてもタイガースグッズがどこかに飾ってあったり、カレンダーの桧山のページを大切に貼っている店もあります。写真屋さんには虎選手の写真がかざってあります。
ここには、阪神ファンしか存在しない。野球に興味がないオバちゃんも全員がタイガースを応援しています。
そして、この商店街は それだけ ではないのです。歴史ある虎ファンの商店街として お宝があります。
三和本通からサンロードに接続している3本の横の通と縦のメインの道が合流する3箇所の交差点に、各16個の手形が埋め込まれています。
北側がタイガース選手、中央は芸人や阪急を含む有名選手、南側が吉本興業のタレント(トミーズ・神助竜助など)のものです。
この手形の銅タイルは1981年に設置されました。掛布・岡田・真弓・小林・江本・中田良・大町・池内・山本和・藤田平・中村勝・竹之内・伊藤宏・川藤・工藤・若菜 もちろん、当時の中西太監督のモノもあります。
福本豊も阪急の選手として加藤英と並べて設置されています。
80年代の野球ファンなら一度は行って観てみたいお宝です。

げんまつWEBタイガース歴史研究室