タイガースのキャンプ地として1965年から使用されている安芸市営球場はタイガースキャンプのために造られた球場だ。 65年2月1日、阪神タイガースキャンプ専用球場としてメイングランドがオープン、ラッキーゾーンがあった当時の甲子園球場にあわせ両翼92m、中堅118mとした。ベルペンは3塁ベンチ上にあった(現在はスタンドの場所)。 突貫工事によって作られたため、65年のキャンプでは外野にはフェンスのかわりに高さ1m50cmの金網が張られて球場らしい形になっていたとは言え、土締が十分ではなくグランド状態は相当悪かったらしい。 長い間の安芸市担当者と阪神園芸の力によって、現在地方球場の中でも特Aランクの評価を得ているグランド状態だ。外野の芝は冬芝に張り替えられているので、現在ではキャンプ期間中でも緑の芝の上でプレーできる。スタンドの緑とシンクロして、日差しのいい日は美しく芝が映える。 |
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02年現在の安芸市営球場はメイングランドに加えて、グランド2面が取れるサブグランド、5人が同時に投球できる屋根つきのブルペン、
雨天練習場安芸ドームなどが整備されており、設備面では12球団のキャンプ地でもトップクラスだ。 現在のブルペンはサブグランドの東端にある。この位置にブルペンが設置されたのは中村監督時代だ。近くまでは近づけないが、真上の公園から見下ろすことが出来る。しかし、場所が限られるのでいい場所で投球を見ようと思えば、早くから場所取りしておく必要があります。記者や取材カメラは東隣のテニスコートとの間まで入れます。 ブルペン中央部の屋根のない部分は人工芝ですが、マウンドと捕手側は甲子園球場と同じ黒土が入れられています。ブルペン横にはロッカー用途のプレハブがあります。 |
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メイングランドの南側、一段低い位置にあるサブグランド。2軍の練習や、投手陣の練習グランドとして活用されています。 東と西に二面のダイヤモンドを配置し、2面分の面積があるので2ケ所同時でフィールディング練習等を実施できます。サブグランドがなかった頃の2軍練習では、安芸川の左岸河川敷の高校グランドを使用していたそうです。 サブグランドの南(写真右端)にはタイガースキャンプ専用の大型倉庫があります。タイガースキャンプで使用する備品一式を収納する事が出来るため、それまでキャンプの都度甲子園から備品を送っていた手間が省けるようになりました。 サブグランドからメイングランドまでの間は階段で上がり降りしますが、段数がかなりあるため、トレーニングとして使用する選手もいます |
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7億円の予算で建築された安芸ドームです。雨天練習場として使用され、人工芝の敷かれたドーム内では打撃練習や守備練習が可能です。ウエイトトレーニングなどのマシン類もこの中に設置されています。残念ながら、平日の偶然の雨でも降らない限り、安芸ドーム内を見学する事は出来ません。施設拡充を行った安芸市の努力と阪神電鉄の金銭的支援がよくわかります。阪神電鉄だけでも数十億円の投資を行っています。 65年完成のメイングランドには 太平洋が一望できるスタンドの増設、優勝記念に完成した電光式バックスクリーン、外国人のパワーに対してフィルダーネットやディアーネットを増設し、さらには00年ラッキーゾーンを撤去した甲子園に近づけるため両翼を4メートル伸ばして96メートルに大改造するなど 進化を続けて現在の姿となっている。 03年は内野スタンドの椅子が檜になりました。 |
住所 安芸市桜ヶ丘町2248-1
安芸キャンプの歴史
安芸キャンプの宿泊
安芸市街
安芸2009年
制定 : 2002年2月
改訂 : 2003年2月